八百万の神大図鑑

磐長姫イワナガヒメ

【分かりやすく動画で解説】

【真の豊かさを持つ神様】

イワナガヒメと言えば絶世の美女、コノハナサクヤヒメの姉妹でニニギノミコトに一緒に嫁がせたが女神。
しかし、容姿がひどく醜かった為にひとり帰される。
コノハナサクヤヒメは桜の様に華やかだが、桜のように咲き、桜のように散る。
その命は短命ですぐ死ぬ限りあるもの。
イワナガヒメの容姿は醜いが、その命は岩のように長く栄える。
ニニギノミコトは容姿だけに気を取られ、コノハナサクヤヒメの本質を見抜くことはできなかった。
イワナガヒメの父であるコノハナサクヤヒメの元へ帰してしまったのである。
その事で私達が命は限りあるものになり、人類の壽命が出来たと言われている。
若い頃は周りの目が気になり、見た目や立ち振る舞いなど自己主張をしたがるもの。
また、若者は自己主張するものに気で奪われ憧れやすい。
だから、周りのことを考えすぎたり、穏やかなままだと、自己主張するものだけが得をし、周りを活かせば活かすほど損をしてしまう。
しかし、だんだんと歳を重ねるごとに周りとの強調性や人を活かすことの出来る者のところへ、人は集まるようになる。
見た目の美しさは歳を重ねるたびに劣化し醜くなるもの。
しかし、心の美しさでだんだんと歳を重ねるたびに豊かになる。
その豊かさは表情に現れる。
決して人にチヤホヤされるわけでは無いが、その人の生きざまや言葉に救われる人が沢山出てくる。
つまり、その豊かさは岩のように死ぬまで衰えることは無いのだ。
その意思を子供達が見習い、岩に苔が生えるように永遠と栄えた。
君が代にある苔のむすまでとは、その様な事なのである。
人は若い頃だけでは無い。 また、表面だけの美しさだけでも無いのである。
人生を豊かにするものは内面の美しさである。
その美しさが社会を作り、平和な世の中を作る。
父の元へ帰されたイワナキヒメは心乱れニニギを恨んだのである。
もし、損をしたと感じても自分を信じ、善に心を留める。
苔が生えるまではその時を有するのかもしれない。

【和魂】安心・安定『認められるとき』

あなたの裏側が周りに認められる時がきました。あなたは、外見や、世間体を気にするばかりで自分を上手く表現することが出来ていなかったかもしれません。今、あなたの内面の美しさが安心を与えています。多くの人が慕い、頼ってくる事でしょう。
自信を持ってありのままのあなたを表現してください。また、今まで温めていた計画や物事が軌道に乗ります。

【荒魂】動じない心『心を育てる時です』

目で見えるものだけが全てではありません。あなたの心には美しさの中に強さがあるのだという事を忘れないでください。物事の本質が見えず、振り回されていませんか?
あなたの心の強さで物事を乗り越えることが出来ます。

【神格】

岩の神、寿命長久の神

【御利益】

縁切り、延命長寿、健康

【別称】

石長比売命

【系譜】

オオマヤマズミの子

【祀られている神社】

・第将軍神社(京都市南区西賀茂角社町129)
・鏡銀神社(宮崎県宮崎市銀鏡492)
・伊砂砂神社(滋賀県草津市渋川2-2-1)
・雲目浅間神社(静岡県鴨郡松崎町雲見386-2)