八百万の神大図鑑

宗像三女神ムナカタサンジョシン

【分かりやすく動画で解説】

 

【外交の要を託された美人姉妹】

宗像三女神はスサノオにアマテラスが誓約の際アマテラスが兄スサノオの剣をかじり息を吹きかけ生まれた神様であり、スサノオの子とされる。
宗像大社の祭神として祀られ宮島の巌島神社にも宗像三女神に祭神として祀られている。
宗像三女神は長女にタゴリヒメ、次女タゴリヒメ、三女イチキシマヒメと呼び、三姉妹とも大変美人な姉妹で美人三姉妹という言葉が生まれたのかもしれない。
この三姉妹のなかでもとりわけ美人だったのでイチキシマヒメ。
イチキシマヒメは美人で水神様だったことから、インドの神様、弁天様と同一化されたのである。
また、アマテラスで直接神勅を受け降臨した神はニニギと宗像三女神だけである。
それほど特別な神様だと言える。
アマテラスは宗像三女神に「宗像地方から朝鮮半島や支那大陸へつながる海の道を守り、歴代の天皇をお助け歴代で天皇から篤い祭りを受けられよ」と命じ宗方の地に降臨させた。
宗像三女神は朝鮮半島に向け胸肩大社から並ぶ島にそれぞれ鎮座し、海を見守っている。
三女あるイチキシマヒメ宗像大社内の辺津宮、次女であるタギツヒメは宗像から沖に出た大島の中津宮、長女のタギツヒメはさらに沖にある沖之島の沖宮に鎮座するのである。
タギツヒメが鎮座する沖津宮のある沖ノ島は、そのものがご神体であり、禁忌がある。
沖之島が沖宮に駐在する宮司がたった一人。
一般人が上陸出来るのは年に一度だけ。
一般人から限定2000人に選ばれる。
但し、女人金星で脚い踏み入れることはできない。
その理由はタゴリヒメは嫉妬深いと言う説がある。?
一般人は上陸するときは全裸になり海中で穢れを禊祓う「禊」をしなければならない。
また、島から岩や砂や木や草、石や葉っぱごみひとつも持ち出してはいけない。
女人禁制、島内で魚、四つ足の動物をたべてはいけないなど。
また、沖之島を見聞きしたことを口外してはならない。
現在でもなお守り続けられている。 アマテラスは国内を固め、宗像三女神は外敵から守る。
まさにニニギが国内を統治し繁栄させる繁栄の神。
宗像三女神は守り平和を保つ平和神とも言えるのである。
一見、製菓を上げたものだけに目を奪われがちだが、嵐が来ると矢面に立ち、守り抜くものがいる。
普段はじっとして動かないが、いざとなったら命懸けで体を張るのである。
そんな人がいるはずです。
行動とは動くことだと思われがちだが、動かないというのもある。
その動かない行動が、動くことを犠牲にしている。
沖ツ島に鎮座するタゴリヒメもそうである。
アマテラスの命を受け、生涯独身を通したのである。
タギツヒメは結婚するという行動を犠牲にして、ジッと沖を見つめるという大役を全うしているのである。
決して、陽が当たることはない影の物。
陽が当たるときはとんでもない滅亡の問題を抱えた時である。
誰に評価されることもなく、役割を全うするのである。
イチキシマヒメはオオクニヌシの妻となったが、それは宗像三女神を代表した結びつきではなかったのだろうか?
感謝を大事に私を捨て公に生きるのである。
公に生きた神様ほど尊く、位の高い神様だと言えるのである。
なぜアマテラスが宗像三女神とニニギにだけに神勅を出したのか?
その訳が分かれるような気がする。

【和魂】見守る『使命を全うしましょう』

動かずともあなたの決意が多くの人に安堵感を与え、穏やかな日々を過ごすことが出来ます。
今は見守る時だす。
動くことだけが行動だと思われがちですが、動かないと言う行動もあるのです。
今は、自分に与えられた役割、使命に集中し全うしましょう。

【荒魂】揺るがない決意『決意を貫きましょう』

一人で荷を背負うのではなく、信頼の置ける人と分業しましょう。
勢いで行動することも大切ですが、冷静に判断することも大切です。
分業する事でバランスが整いそれぞれの良さ発揮できます。

【神格】

海の神、航海の神、芸能神

【御利益】

海上安全、安産、豊穣、豊漁、交通安全、商売繁盛、芸能上達

【別称】

宗像三神(ムナカタサンシン)

【系譜】

アマテラスとスサノオの誓約(うけ)によって生まれた神

【祀られている神社】

・宗像大社(福岡県宗像市多島2331(辺津宮))
・厳島神社(広島県広島市宮島町1-10)
・江ノ島神社(神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号)
・松尾大神社(京都市右京区 嵐山宮町3)
・石神神社良県天理市布留町34)