八百万の神大図鑑

神武天王ジンムテンノウ

【分かりやすい動画で解説】

【私を捨て公に生きる初代天皇神武天皇】

カムヤマトイレワレヒコノミコト、後の天武天皇である。 九州日向(鹿児島県)で四男、または五男として生まれた。
強い石と力持ちだったカムヤマトイワレヒコノミコトは11歳で公大使となり、41歳で兄たちを従え熊襲討伐へ向かった。
その後、大和国を攻め込み平定し紀元660、3月11日に即位、初代神武天皇となった。
これが建国記念の日になっている。 当時54歳であった。
即位から2674年(平成28年現在)歴史上世界中どこを探しても過去と現代まで繋がっている国はない。
我が国日本は地球創世上唯一の一度も滅んだことのない国である。
つまり、天武天皇はこの国の創始者と言われる人である。
今ある名だたる企業も創生者の名前は言えても二代目の名前を言える者はどこにも居ないのである。
それほど偉大であり、後世に語り継がれる存在である。
高天原からニニギが天孫降臨して約1350万年余り。 未だ全土を占領していなかったのである。
宮崎県から熊本県に辿り着き、福岡県の岡田宮に一年止まり、広島、京都、大阪へと向かうのである。
船で大阪市へ着くと、港町でトミオナガスネビコが軍を興して、待ち構えていた。
両者は戦い、イワレビコの長男イナセは腕に矢を受け負傷してしまう。
イナセは『日の御子である我々は日に向かって戦ったことが良くなかった。
回り込んで日に向かって戦おう』と回り込んだのである。
しかし、イナセはその傷がもとで死んでしまう。
その後イワレビコは熊野に入るが、お腹を壊し寝込んでしまう。
また、従う兵も急に寝込んでしまった。
これを見たアマテラスが大変であるとタケミナカタに『我々の子孫が地上で苦戦している。
元々ぬしが説得して譲らせ受けた国だから、あなたが行って助けなさい』と タケミカヅチは『俺が行かなくとも国譲りの際に国を平定した剣を降ろせばよい』と 剣を受け取るとたちまち元気いっぱいになったイワレビコは起き上がり、熊野の軍は自ら切り倒れてしまった。
その後、熊野の道先案内として現れたのが三本羽のカラス。
八咫烏である。 八咫烏は日本代表のエンブレムとして使用されている。
その後、大和を攻めて平定する。
神武天皇の神武とは【もっとも良い知であり、勇気と元気の勇を備え、人民の生命と資産を尊重する愛を兼備した偉大な者】という。
この事から【抵抗する人間をむやみやたらに人を殺すことが武ではない】という意味である。
さらに、イワレヒコは即位した際『天下を一家と考え、自分が正しいことを行ってその心を広めたい』と述べている。
人の上に立てばなんでも自分の言う通りに行くと勘違いしてしまう。
それこそが独裁であり、自我である。
つまり、自分が悪いと思うことは人それぞれ。
だから、自分が正しいと思うことをやりなさい。
その正しいと思う想いを広めてこの国を守りたいと言っているのである。
周りや自分自身をよく見て欲しい。
自分が正しいと思うことを人に押し付けていないだろうか?
また、自分が正しいと思わないことを受け入れる事が出来るだろうか?
その事を自我という。
天皇は三大神勅の中の宝鏡奉斎の神勅で自分の自我によって民を苦しめていないか?
鏡に映し、もし自我があったならば、その賀を取り除きなさい。
【かがみ】から【が】を取り除けば【かみ】となるのである。
我が国日本の君主は2676年(平成28年現在)前から125代今上天皇に至るまで、この掟を守り続けたのである。
つまりこれこそが徳であり、世界一長く続いた国の礎となっているのである。
また、神武天皇は3人の兄弟と東征に向かうが、最後は一人になる。
創始者とはそれほど孤独であり、その孤独に打ち勝ってこそ、大仰を成せる。
この時の孤独とは【私事を捨て、公となる】 この事を指している。
美意識を持ち、強い意志を貫くその姿は現代まで125代、語り継がれる美しい心の天皇の原点とも言えるのではないのだろうか?
我々はその天皇に守られているのである。

【和魂】始まりの時『何かを始めるのに良い時期です』

夢に向かって行動を起こしてください。このカードはあなたの直感が信頼できる事を教えてくれています。
何かを始めるのも良い時でしょう。視野を広げ、可能性に向かう時です。
応援してくれる人が現れるでしょう。仲間と取り組んでください。それぞれの良さが尊重されます。
自我を取り除き、相手を尊重する事で上手くいきます。大切な事は正義ではなく心です。

【荒魂】孤独『孤独に打ち勝つ力が必要です』

周囲とのずれが生じやすい時です。孤独を感じるかもしれません。
目的意識をしっかり持ち、あなたの強い意志で立ち向かってください。
自分と戦い、打ち勝つ強さがあなたにはあります。止まらず突き進みましょう。

【神格】

皇室の神、学問の神、軍神、農業神、海の神

【御利益】

必勝祈願、安産、延命長寿、開運将来、病気治癒

【別称】

神倭伊波礼毘古命(かいむやまといわれびこのみこと)、豊御毛濡命(とよみけぬのまみこと)、若御武毛沼命(わかみけぬのみこと)、武豊毛沼命(たけとよけぬのみこと)、建御神日本磐余彦火火出見尊(たけみかむやまといわれびこほほでのみこと)

【系譜】

ウガヤフキアエズ、トヨタマヒメの第五子

【祀られている神社】

・橿原神宮(奈良県奈良市大神町)
・宮崎神社(宮崎市神崎町)
・狭野神宮(宮崎県西諸郡高原町)