神道・神社コラム

大嘗祭とは何なのか?その意味と存在意義


あなたは我が国日本が世界で一番長く続き地球創生上一度も滅びたことのない国である事をご存知ですか?

その歴史、2679

2番目に続く国がデンマーク1000

番目に続く国がイギリス900

既に半分以下です。

その為、ほとんどの国が僅か200年〜300で滅びています。

なぜ、日本だけがこんなに長く続いたのでしょう?

そこには訳があるはず。

世界には多くの聖人と言われる人たちがいます。

しかし、彼らが生まれ育った国は、滅んでしまいましました。

また、彼らの子孫はどこに行ったのでしょうか?

しかし、我が国日本には世界で一番長く続くエンペラーが存在します。

そのエンペラーこそが【天皇】です。

初代神武天皇より、126

その歴史は脈々と引き継がれてきました。

それが我が国の君主なのです。

なぜ、この誇るべき事実に胸を張らないのでしょうか?

また、その根底にはどんな精神が宿っているのか、探らないのでしょうか?

そこに私達が追い求めている【平和と繁栄】のヒントがあると思いませんか?

かつて、イギリスと日本の間で宝物を交換して博覧会を行おうとイギリスより提案があったそうです。

しかし、残念ながら実現しませんでした。

なぜなら、日本には交換するような宝がなかったのです。

では、彼らの宝とは何なのか?

それは植民地から奪ったものでした。

しかし、日本にも唯一宝存在しました。

それは国民でした。

なぜなら、天皇陛下は我々国民のことを【大御宝】と呼び、国民を宝のように思って頂いているのです。

人が覇者になると、権力、財産、土地、様々なものを我がものにしようとします。

そして、奴隷を作り過酷な労働を貸し、生きた証を残そうとします。

それが今日の遺産となって残っているのです。

あのダイナミックな遺産には人の命が刻まれているのです。

しかし、我が国日本には、その様な遺産はありません。

なぜなら、我が国を統治し続けてきたのは天皇であり、その天皇が残したものは建物ではなく、人だったからです。

だから、身の丈に合った質素な建物を立て、人から人へと引き継がれ、その都度建て替えられたのです。

これを【常若の精神】と呼びます。

常に若くあり続ける為に衣替えを行う。

この衣替えは自然の四季によって齎せます。

夏には夏の旬のもの

秋には秋の旬のもの

私達日本人はこの自然の事と呼んだのです。

日本の神様は自然界のありとあらゆるものに宿り、決して全治全能ではなく、互いが足りないところを補いながらこの自然界を守っている。

この自然の恵みに感謝を届ける場所

それが神社です。

そして、私達人間と神様のお繋ぎ役として仕えているのが神職です。

その神職の中心におられるのが天皇陛下なのです。

天皇陛下は私達国民に成り代わってこの様に祈りを捧げています。

世界人類が平和であります様に。

日本ではなく、世界です。

こんな君主がいるでしょうか?

さらに、私達人間に恵みを与えてくれた神々に対して、天皇を中心として、全国の神社の神職も同じ様に神に感謝を届けているのです。

子が親に感謝する様に

つまり、私達人間に恵みを与えてくれた神々に対して、天皇を中心として、全国の神社の神職が神に感謝を届けているのです。

その最大の祭祀が新嘗祭です。

この新嘗祭とは、天から地に降臨した天孫の神、ニニギノミコトに起源があります。

天孫降臨の際、ニニギノミコトに稲穂を渡し、この稲を育てることでこの国を豊かにしなさいと告げたのが天照大神

この事を【斎庭稲穂の神勅】と言い三大神勅のひとつです。

この三大神勅とは天照が天皇に与えた我が国日本の理念だと言っても過言ではありません。

この時、頂いた稲穂を育て、この国をこんなに豊かにしましたと報告する祭祀が新嘗祭なのです。

親から頂いた恩を忘れず、毎年その感謝の想いを伝える。

それを代々引き継ぎ、126代変わらず感謝を届ける。

また、全国47都道府県から221品目の特産品を取り寄せ捧げるのは、日本全国の五穀豊穣を報告し感謝する為です。

しかも、その品は宮内庁が購入して納めるのです。

また、米は宮中に伝わる占いによって選ばれるそうです。

また、宮中では217五穀豊穣祈願する祈念祭という祭祀が執り行われます。

これは、宮中では小さな祭り【小祭】

新嘗祭は五穀豊穣に感謝する祭り【大祭】としています。

この事から分かるように、私達日本人は祈願よりも感謝に趣を置いていたのです。

つまり、あなたが神社でお願い事をしているのであればあなたの人生は【小さな人生】

感謝を届けているのであれば【大きな人生】ということになります。

さらに、感謝の反対は何でしょう?

不平・不満・愚痴・嫉妬・当たり前

色んな言葉が出てきます。

しかし、感謝の反対は【感謝しない】です。

つまり、感謝がなくなったら不平・不満・愚痴・嫉妬・当たり前と言った事があなたの前で起きるのです。

もし、あなたが不平・不満・愚痴・嫉妬を言っているのであれば、あなたの【小さな人生】

しかし、感謝を届けているのであれば、あなたの人生は【大きな人生】ということになります。

また、五穀豊穣に祈願する祈念祭は単なる祈願をするためだけのものではありません。

五穀豊穣になった事を前提に、祝う、予祝の祭祀なのです。

この予祝は私達も行っています。

それはにある花見です。

これは私達民が五穀豊穣になった事を前提にお祝いをする予祝なのです。

つまり、国民の士気を高め、秋の五穀豊穣へと向かうための大切な祭りなのです。

今回、桜を見る会が中止になったのはとても残念な事です。

もう少し政治家が、この事を学ぶ必要があるのではないのでしょうか?

昔の人たちはちゃんと意味を持ったやっていました。

また、新嘗祭の約1ヶ月前に行われる神嘗祭

伊勢神宮をはじめ、全国の神社で行なっている祭祀です。

これは五穀豊穣をその土地の神々に報告する祭祀。

この神嘗祭が終わって初めて、私たち民は新米を食べる事ができます。

その1ヶ月後、宮中で新嘗祭が行われ、そこで初めて天皇陛下が新米を頂くのです。

つまり、私たち国民に新米が行き届いたのを見届けて、最後に天皇陛下が頂く。

こんな君主が世界中探しているのでしょうか?

この新嘗祭室町時代から行われています。

天照から授かった稲穂。

この恩を忘れることなく感謝を届け。

新米が民に行き届いた事を天照に報告し、最後に頂く

これが我が国の君主なのです。

今回の大嘗祭は新しく天皇として即位し、はじめての報告する祭祀。

これから、私がしっかりとご神勅を守り、この国を豊かにすると言う誓いの祭祀でもあるのです。

これを【天壌無窮の神勅】と言います。

新しい時代【令和】

天皇陛下を中心に、平和と繁栄をもたらす国にする。

その為に自我を取り払い、自らを律する。

【宝鏡奉斎の神勅】を守り国を豊かにしましょう。

全国各地で講話を行っています。

小さな子供でも理解できる様な内容になっています。

是非お子様をお連れして参加ください。

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