神道・神社コラム
【大嘗祭とは何なのか?】
【大嘗祭とは何なのか?】
11月14日に執り行われ大嘗祭。
この大嘗祭とは何なのか?
分かりやすく説明いたします。
これは日本書紀に記載されています。
天照が孫であるニニギに稲を渡し、この稲を育てることで国が豊かにしなさいと告げます。
これを【斎庭稲穂の陳勅(ゆにわいなほのしんちょく)】と呼びます。
ニニギはその稲持って天孫降臨し、その子孫で紀元前660年に国を建国します。
その子孫が【神武天皇】です。
即位した日が2月11日、建国記念の日です。
その時に天照との約束を守り、国で豊かにしました。
その約束を忘れず、報告するのが毎年11月23日に執り行う、新嘗祭です。
つまり、皇祖神である天照に稲穂を授かった、感謝を届ける祭りなのです。
一度受けた恩が忘れない。
そんな思いが脈々と引き継がれているのです。
親への想い、祖先への想い、その想いを片時とも忘れることがないのです。
まさに、国民の親の姿であり、神々の子の姿であるのです。
そして、天皇に即位したその年に行う一回きりのお祭りが【大嘗祭】です。
つまり、新しい天皇として即位し、これから私がしっかりと国を豊かにしますと言う報告と感謝を告げるお祭りなのです。
この祭りは宮中で降り行う最も大きな祭り【大祭】とされます。
2月17日に宮中で執り行われる五穀豊穣に祈願する祭り、祈年祭は小さな祭り【小祭】とされます。
つまり私達日本人は祈願より感謝に赴きを置いた国民だったのです。
この祭りは、天皇だけのお祭りではなく、私達日本人のお祭りなのです。
その国民で代表としても天皇陛下が執り行うのです。
私達は何と素晴らしい国に生まれたのでしょうか?
明日はまさにその日です。
皇居・東御苑に建てられた大嘗宮の一般参観が、大嘗祭後の11月21日から12月8日まで一般公開されます。
是非、行かれてみては如何でしょうか?
大嘗祭一般参賀について
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/shiryo/tairei/pdf/shiryo011002-5.pdf?fbclid=IwAR18OujY1OKy6NgqyQBrbnZDC7MWjIyumRX0jNYWA5ZZOcW7-0HXO44krP4
全国各地で講話・講座を開催しております。