神道・神社コラム
鏡餅に神様が宿る?地鎮祭・餅撒きの意味
鏡餅に神様が宿る?地鎮祭・餅撒きの意味【一問一答】
もっと日本・一問一答です!
神道・古事記・神社、こういった日本に伝わるものを知らない方のために、日本の疑問に思っていることにお答えしていきたいと思います。
では今日の質問は何でしょうか?
上棟式の餅投げ(餅まき)ですね。実は神道は「始まり」なんです。仏教が「終わり」。初宮参りは神社に行って、亡くなったらお寺に行きますよね。新車を買った、入学式、お店を開店した、昔は必ず神主さんがお祓いして新しい事の無事故を祈念してもらったんですね。最近ではそういうことも減っていって、車をお祓いに行く方は見かけにでしょう?
そうでしょう?正月になるとしめ縄。
車内にも必ず鏡餅がありましたよね。というように餅と神様というのは繋がりがあって、この餅まきは江戸時代から始まったと言われています。神様への感謝の意何ですね。まず四方拝、四方から餅をまく、角餅ですね。そもそもこの餅、鏡餅がありますよね、これはどんな意味がありますか?
鏡といえば?
そうでしょう?その鏡と同じなんです。この鏡餅に神様が宿る。そして包丁で切るのはダメです。ハンマーで叩きます。これを子供達に分ける。これがお年玉の始まりなんですね。これが今はお金に代わっている。
本来、餅は神聖なもので、瓊瓊杵尊が天照大神から託された稲穂が地上に広がることで稲作で繁栄した。その米で作られた餅。餅自体は神様から頂いたもので最初にお供えするのは神様なんです。秋に五穀豊穣の感謝を表すお祭りはお米の豊作の感謝です。そして神様に新米をお供えするのが神嘗祭(かんなめさい)そのおよそ一ヶ月後11月23日は?
そうですね。これは宮中で行われますね。天皇陛下と天照大神が一緒に新米をいただく。民に新米が行き届いた後に陛下と天照大神が新米をいただく。こういう国ってありますか?
日本人は昔からそれを行なっている。神様からいただいた感謝を忘れない。それを126代途切れることなく2680年ずっと続いている。
子が親を、親がその親を想う心が繋がって現代があるんですね。その姿を見て私たち日本国民が育っている。天皇陛下から見た私たち国民は
そうですね。天皇陛下にとって宝は私たち国民、日本人である。こうやって人を大事にしてきたんですね。
日本人はものではなく人を大切にしてきた。木材は腐るでしょう?腐って建物が失くなっても人を残したから、残された人々がその想いを受け取って建てかえる。これが式年遷宮です。
そうやって日本人は常に人を大切にしてきた。それに対する感謝の意として餅をまず神様にお供えする、おせち料理もそうでしょう?神様の余り物をいただく。その余ったものを皆んなに分け与えるのが餅まきじゃないのかなと思います。