神道・神社コラム
平等も特別も私達が作っている
平等も特別も私達が作っている
神道と宗教の大きな違い、それは【主役がいるか、いないか】です。
宗教には教祖という主人公がいます。
しかし、神道には八百万の神が存在し、主人公は存在しません。
この姿が私たちが住む、日本の芸能界にも現れています。
欧米のタレントを見ると、一人一人の演技力、歌唱力などズバ抜けた才能を持ち合わせています。
その才能に人は魅了され、多くの観客が集まります。
そして、その者たちを【神】と呼ぶのです。
しかし、日本のトップスターは決してそうではありません。
なんとなく身の丈に合うような身近な存在が親しまれ、多くの応援者を集めているのです。
また、舞台に立つタレントだけが主人公ではなく、そこに訪れる観客もまた主人公になっています。
だから、日本の多くのタレントはお客様に感謝し、その気持ちを表すのです。
ステージはみんなで作っていると言う感覚になります。
決して『俺は凄いだろう⁉︎』『私はイケてるでしょう⁉︎』とは言いません。
たまに欧米に影響を受けたロックスターは言いますね。
しかし、そんなロックスターは日本では長くは続かないでしょう。
つまり、欧米では特別な力を持てば、神になると信じているのです。
そして、一般人と距離が離れれば離れるほどその輝きは増します。
しかし、日本のトップスターはそれとは真逆で距離が近くなればなるほど輝きを放つのです。
神を遠い存在に置く欧米人
神を近い存在に置く日本人
特別は私達が作り、平等も私達が作っています。