神道・神社コラム

人は変わる必要はない
自分の悪いところを見つけて、無理やり変えようとしている人がいる。
そんな事はする必要はない。
何故そう考えるのか?
自分が悪いと思っているからである。
そもそも、悪人などこの世にはいない。
善も悪も1人の中に存在する。
つまり、悪人だと言えば悪人だし善人だと言えば善人。
それは誰が決めているのか?
全て自分が決めている。
『あなたは頑固ですね』と言われて頭にくる人がいる。
なぜなら、自分は頑固だと思っているからである。
しかし、意思が硬いと思っている人で頑固だと言われても『それは意思が硬いんだよ』と言える。
もっと言おう。
自分が意思が硬いと思っている人は、やっぱり人から見ても意思が硬い人に見える。
つまり、あなたの意思が相手に伝わるのである。
柔軟性がある人は優柔不断だし、賑やかな人はうるさい。
従って、あなたを変えなくても、あなたが長所を選択するか、短所を選択する事によって、人生は変わるのである。
若い頃は苦手なことにトライして、協調性を身につけた方が歳をとってから苦労をしない。
しかし、ある程度年齢を重ねると、苦手な事は誰かに任せ、得意なことをやった方でが協調性が生まれ上手く行く。
これを若い頃のように、何でもかんでも自分でやろうとするから、周りが活かされず、今度はあなたが迷うことになる。
この時の迷いの大きな問題は【私の正しい、私の方が出来る】である。
私達の神様を見ればよく分かる。
日本の神様は全知全能ではない。
互いが足りないところを補っている。
あの天照でさえ、風を起こす事は出来ない。
雷を落とすことも出来ない。
それは風神と雷神の役目。
また、天照が風を吹かす必要も雷を落とす必要もない。
これが私達の神であり、この神のような生き方が私達日本人である。