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戦争の始まりと終わり 短編アニメーション映画

【日本人は昔から徳を積んで来た】
この物語は、悪を憎む ひとりの青年の話である

その青年は 正義感が強く、悪事を働く者や、人に悪影響を与えるもの、

全てが許せなかった

悪事を見ると、その悪と戦い、この世を善で埋め尽くそうと考えたのだ

青年はある日、ムカデに噛まれ、激しい痛みに苦しめられた

それからと言うもの、人に害を与えるものは 人類の敵だと、ムカデや蜂、ヘビやイノシシなど、

手当たり次第に 殺生していた

その数が増えれば増えるほど、人が安全に暮らせると、得意気になっていたのである。

そのうち人は、青年を見ると 、大人しくなり、青年の前では、悪事を働かなくなった。

次第に青年の元には、誰も近寄らなくなっていたのだ。

気づけば青年は、孤独と共に目が覚める日々を過ごしていたのである。

そして、彼らの話題は、いつもその青年の話だった。

そうである。

青年の善は、いつの日か、彼らの悪に変わっていたのだ

それでも青年は 正義を貫いた。

その力は膨張し、誰も立ち向かえなくなっていた。

青年は、あることに気づいた。

人は褒美を与えなけば、従わないと…

青年は、自分の言うことを聞く者だけを重用し、悪と戦う組織を構築していた。

また、青年に従わなかった者は愚人だと、それを排除した。

青年は強大な力を手に入れた。

青年は『攻められる前に、攻めるんだ‼︎』と 孤高の終わりなき戦いに身を投じたのである。

そして、青年は国をも動かす存在になっていった。

青年は多くの国を戦略し、世界制覇の道へと進んでいった

青年はことごとく戦いに勝利をおさめる。

戦いも、ひと段落し、平静を取り戻そうとしていた。

しかし、戦いで名乗りを上げるものにとっては、それは機会を失うことに繋がっていった。

次第にその戦いの舞台は、外から内へと向かっていった。

いつの間にかその不満の矛先は青年へと向かっていたのである。

青年は、そのもの達を捉え、処刑した。

それを見て、青年への不満は、頂点に達していた。

彼らは、青年に従わなかった者たちと手を組み

その国の王の元に集った。

彼らは、王への忠義を示し、御旗の元に同志を募ったのである。

その数は青年を上回ろうとしていた。

戦いは呆気ないものだった。

青年の正義は、彼らの忠義に破れたのである。

この様に、正義とは価値観によってもたらされ、その正義を貫けば権力を生み、争いの原因になるのだ。

多くの国は忠義が正義に破れ、滅びて行った。

それは、忠義を示すその国の王に【徳】が備わっていなかったからである。

2675年間、我が国日本は、一度も滅びた事実もなく、滅びそうな時には【忠義】に従い、【徳】を積む

三旗の元に集まった。

今日の日本は三旗が自らその徳をお示しになられ、

その【徳】を私達一人一人が見習い身につけ、徳を持って思いやり、気遣い、人に優しく、
最も徳を重んじる国民になったのである。