神道・神社コラム

他を認め受け入れる

他を認め受け入れる

私達は日本の【文化】【伝統】【歴史】をどれ程知っているのでしょうか?
また、その時の【史実】を知っていたとしても、なぜその時、その様な判断をしたのか?
日本人はなぜ切腹をするのか?
なぜ、幕府が滅びても国は滅びないのか?
私達日本人と他国の人と何が違うのか?
明確に話せる人は少ないです。
その答えを探した時、必ず行き着くところがあります。
それが【神道】です。
日本人のアイデンティティーにはこの神道が奥深く根付いていました。
神道は曖昧であり答えを持ちません。
だから、何かと比較して違いを責めるのではなく、常に足りないものを受け入れ物事を決定付けず補い続けているのです。
日本には世界中の食べ物が同じ位置付けで食べられるのも、その寛容さの表れです。
また、神道は透明な水のようなものであるが、決して染まることはありません。
普通、透明な水に黒いペンキを混ぜれば黒色になり、赤いペンキを混ぜれば赤色になります。
また、一度染まればその色だけ取り除くことは困難です。
しかし、日本人は黒は黒だけ、赤は赤だけ、綺麗に取り除くことが出来ます。
なんとも不思議な国です。
それは何故なのか?
【神道】【土】
その上に立つ【木】【儒教】【宗教】【哲学】だと考えれば分かりやすいです。
食べ物にしても、食べ物と言う【土】【和食】【洋食】【中華】と言う【木】が立つと考え、【和食】さえ同列に置きます。
寛容さを受け入れるには【協調性】が必要です。
自分の【意見を主張】し、自分の【価値観】を押し付ける事もなく、相手の考えを理解し、自分の意見を【差し控える】ことで足並みを揃え一歩ずつ確実に進みます。
弱いものがふるいにかけられ、強いものだけが得をするのではなく【強い】ものが【弱い】ものを【養う】
【得】する事より【徳】を積むことを【美徳】としました。
実力主義、成果報酬などグローバルな考え方が日本にも導入されたが定着しませんでした。
なぜなら、個人が得するには自分の時間に集中することです。
隣で困っている人を【助ける】ことは、自分が【損】をする事に繋がります。
しかし、グローバルスタンダードは隣で困っている人がいたら【隣人の様に助けなさい】とあります。
日本人はこの【矛盾】を分かっています。
なぜなら、物事の判断基準は【権力】ではなく【道徳】だからです。
国を治める【天皇】から【民】まで一貫して【君子】の生き方が出来ます。
その民族こそ私達【日本人】なのです。
今一度、私達が生まれた日本を知るためにも【神道】を調べて欲しいものです。