神道・神社コラム

【君が代の本当の意味を考える】

【君が代の本当の意味を考える】

君が代の本当の意味を知るには、その時代の背景に及ぼす影響を理解する必要があります。

君が代に対するこれまでのイメージは天皇崇拝の歌だと思われて来ました。

それは、戦争から僅かの時しか経ていなかったからです。

明治政府は富国強兵を図る為に欧米を見習います。

そこで、欧米のアイデンティティに宗教が存在していることに気づくのです。

その宗教の中心にはイエスがいました。

そこで、日本にも国民の心をひとつに束めるものが必要だと考えます。

それが日本古来よりある神道でした。

しかし、神道には教祖がいません。

そこで担ぎ上げたのが天皇です。

つまり、この時代に作られた君が代の君とは天皇のことを指していたと言うのが正しいかもしれません。

しかし、これは日本の歴史の中では僅かな時代の一部の人間による解釈です。

本来の意味は上記に記されている様な祝い事に唄われていたものでした。

また、例え天皇を讃える歌だったとしても、そもそも天皇は個人ではなく公として考えて来ました。

それが【公地公民】の由来です。

公地公民とは全ての土地も民も全て天皇のものであると言う意味です。

そう考えれば天皇個人の持ち物だと考えがちです。

そう考えるならば【公地公民】ではなく【皇地皇民】と書いたはずです。

しかし、天皇は個人ではなく公と位置付けていたのです。

つまり、私達日本は約1,500年も前から民主主義だったと言えます。

また、この歌詞が出来たのもこの頃です。

そして、その時代から明治に至るまで、祝いの歌として唄われて来ました。

この様に双方が事実であるならば、貴方はどちらの解釈を選択しますか?