神道・神社コラム

神仏習合の素晴らしさ
538年に仏教が伝来しました。
その後、8世紀~10世紀にかけて神仏習合しました。
丁度この頃、大陸から様々な文化が入って来ました。
その文化を運んで来たのが、百済から来た渡来人、秦氏です。
渡来人を重用した豪族は大いに栄え、民も挙って渡来人に習い豊かになりました。
その渡来人が大事に祀っていた神社がありました。
民はこの神社にご利益があるのではと手を合わせました。
山に行けば五穀豊穣
海に行けば大漁
街に行けば商売繁盛
そして、全国各地にこの神社は広がりました。
この神の名前は【稲荷】と【八幡】です。
12万社ある神社の過半数は稲荷と八幡です。
やがて民は利益に翻弄され、八百万の神に感謝するものがいなくなりました。
利益に翻弄する民を見て、八百万の神は迷います。
次第に私利私欲の罪が増え、争う者が現れる様になります。
新たな精神的支柱が求められました。
その迷える神の救済に名乗りを上げたのが、仏です。
仏が神の前に立ち、神が仏の後に控え、神仏習合が出来上がったのです。
仏を信じる民に仏が神の恵みや偉大さを説いたのです。
この事により、神道は言挙げせずが成立しました。
この様に幸せな人は他人の悪口は言いません。
むしろ、その人の良いところを見つけ褒めています。