神道・神社コラム

神社の屋根で様々な事が分かる。一問一答
神社の屋根で様々な事が分かる。一問一答
もっと日本・一問一答です!
神道・古事記・神社、こういった日本に伝わるものを知らない方のために、日本の疑問に思っていることにお答えしていきたいと思います。
では今日の質問は何でしょうか?
あれは、バッテンになっている千木、棟に並んでいる丸い棒のようなものが鰹木と言います。
あの屋根の形状を見るだけで祀られているのが男神か女神か分かるんです。
そうなんです。この千木の端が垂直と水平になっています。
どちらが男神でどちらが女神と思いますか?
正解です。やはりこの尖っているのが男性っぽく、水平の安定しているのが女性っぽいですよね。
もう一つ、鰹木というものがありますね。
あの鰹木は数で違うんです。奇数か偶数で意味があります。
奇数というのは例えば1+1は?
2は偶数ですね。では1+1+1は?
3は奇数ですね。つまり奇数は奇数になったり偶数になったりするので進化発展を意味します。では2+2は?
更に2を足すと?
偶数同士をいくら足しても?
そうです。偶数は平和安定を意味します。ではどちらが男性的でどちらが女性的でしょう?安定しているのは女性ですね。女性はしっかり家を守るというようにどちらかと言えば守り、男性は進化発展する攻め、というように鰹木の数が奇数の屋根は男神、偶数は女神を表しているんです。
干支で甲子・乙丑・丙寅というように十干と十二支が合わさってその年の干支は決まるんです。12ずつ変わり60年でひと回りするんですね。だから60歳で還暦と言うんです。元に戻る。
1は甲、2は乙。これは陰と陽の関係なんです。偶数が必ず陰なんです。奇数は必ず陽なんです。ここで私たちは守護神鑑定をしているでしょう?その中で木火土金水で割り当てられていますよね?1の奇数は進化発展の人、偶数は穏やかで安定している人。全部繋がっているんです。
神社の屋根の形状も同じように鰹木が奇数なら男神、偶数なら女神となっているんですね。こういったことを分かって神社に行くとまた違いますよね。
但しこれは山王信仰や吉田神道などの宗派系神道が形で分かるような形態を作っていて、実は伊勢神宮の外宮、祀られているの神様は何ですか?
女神でしょう?でも外宮の屋根は男神なんです。
ですから大体当てはまるのですが稀に当てはまらない神社もあります。なのでそれを知るとまたその神様や神社のことが深くなりますね。
神様は時によって変わる時があります。例えば八坂神社の御祭神はスサノオですが以前は牛頭天王でした。また八幡神宮の御祭神は応神天皇ですがそれ以前は八幡大菩薩だったんですね。このように御祭神はその時々でそこの権力者やその背景によって変わったりもしてきたんですね。こういった背景を考えるのもロマンがあって良いですね。