神道・神社コラム
氏神と産土神の違い・一問一答
氏神と産土神の違い・一問一答
もっと日本・一問一答です!
神道・古事記・神社、こういった日本に伝わるものを知らない方のために、日本の疑問に思っていることにお答えしていきたいと思います。
では今日の質問は何でしょうか?
元々私たちは神様から生まれたということで氏子と言われますよね。そして氏神様がいるわけですよね。氏神とはどういう風に書きますか?
そうですね。この氏というのは苗字の事なんですね。同じ姓を持つ人たちが祀っていた神様が氏神様なんです。遠い昔は一つの地域全員同じ姓だったんです。その同じ一族が祀っていた神社が氏神様だったんです。これが平安時代になると人が移りゆくようになります。すると同じ地域が皆同じ姓ではなくなったんです。それまでの氏神から生まれた氏子というのが通用しなくなった。すると今度は産土神というその街その土地で祀っている神様になってきたんです。そしてそこで生まれると初宮参りに行きますね。この神様のことを産神。土が取れたんですね。ですから私たちの時代は氏神様ではなく産神様ということになります。初宮参りに行った神社が産神様で現在住われている土地の神様が氏神様または産土神様ということになります。
もう一つ、大きなお祭りがあるような土地の神社を一宮(いちのみや)
そして、個人的に信仰している神社を崇敬神社と言いますね。
大きく産土神・氏神・一宮・崇敬神社というように4つに分けられます。
自分のルーツを調べたい場合は、まず自分の苗字を祀っていた神社を調べます。その地域を掘り下げていくと自分のルーツがわかります。色んな神社がありますが元々この神社はどういった氏を祀っていたのかさえ分かれば絞られてきますよね。ただ、勧請してきた神社は少しわからなくなってきますね。必ず本家があるはずなんです。分家であるのは勧請した神社でしょう?だから本家がある所。例えば八幡宮の本家といったらどこですか?
稲荷神社は?
というように本家がある。この本家も一つだけではなく二つあったりするんです。例えば祐徳稲荷神社。あの祐徳稲荷は、京都の御所から姫が鍋島藩(佐賀県)に嫁いできたついでに御所にあった稲荷神社も勧請してきたんですね。ですから佐賀の祐徳稲荷神社の本家は京都御所の中にある稲荷神社なんですね。
そういったことが分かってくるともっと楽しくなりますよね。
自分のルーツ、自分の氏神様がどこの何なのかを辿る旅も行きたくなりますよね。
そこに行くともしかすると何か繋がるものがあるかもしれない。是非皆さんも自分の氏神様を探してみてはいかがでしょうか。