神道・神社コラム
レッドクリフの戦いは疫病との戦いだった
◉レッドクリフの戦いは疫病との戦いだった
あのレッドクリフで曹操軍が負けたのは孫権・劉備連合軍ではなく、疫病だった。
実はあのレッドクリフの映画の中で疫病が蔓延して、曹操軍がバタバタと倒れる。
その舞台となったのが、赤壁市。
この赤壁市は何とコロナの発生の地と言われている武漢のすぐ隣の市である。
◉人類は疫病との戦い
やはり、あの土地には何かがありそうだ。
人類はこれまで数多くの疫病と闘ってきた。
なかでも1918年に起きた近々のパンデミックはスペイン風邪
推定では約5億人が感染し、5000万人亡くなったと言われている。
当時の人類が15億人
全人類の3分の1が感染し、感染者の10人に1人は亡くなっている。
このスペイン風邪は第一次世界大戦の後に大流行した。
こんな言葉がある。
◉疫病は兵士の後を行進してくる。
世界中に散らばった兵士が母国に持ち帰ったのは疫病だった。
実は戦闘で死ぬより感染症で死ぬ方が多かった。
この時に、戦争のあり方を変えたのが日本軍だと言われている。
日本軍は衛生管理を徹底して、疫病を封じ込めていた。
これを世界の軍隊が見習ったそうだ。
◉なぜ日本は感染者が少ないのか？
今回も、中国のすぐ隣にある日本が、なぜこんなに感染者が出ないのかと疑問視されているそうだ。
世界の価値観で考えると、嘘をついているとなるが、日本の常識にはない。
なぜ、日本では感染が進まないのか？
それは、禊にある。
日本人は汚れを落とすためにお風呂に毎日入るのではなく、体を清めるためにお風呂に入っていた。
それが神様に対する畏敬の念の現れである。
毎日お風呂に入る事は日本人にとって何ら不思議な事ではない。
しかし、世界から見るととんでもない回数である。
現代の私達が当たり前の様に毎日お風呂に入るのは、実は身体を清める神事の延長線上にあることを知らずに入っていたのである。
また、毎日お風呂に入る事で、清潔感が保たれ、疫病の感染を遅らせた。
◉家畜が疫病の始まり
また、疫病が流行出したのは、家畜を飼育する様になってからだとも言われている。
疫病は家畜がくれた死の贈り物だと言われている。
人類は約9000年前に動物を家畜にすることに成功した。
その事で、10倍から100倍の人口を支えられる様になった。
しかし、家畜の糞尿が一箇所に溜まる事で、ウイルスが育ちやすい環境が出来た。
これが人類と疫病の戦いが始まったのだ。
◉人と自然は繋がっている
この様に、人間だけが得をする様な世の中にはならない。
食物連鎖を壊した事で、人間社会も壊される。
これが今回の疫病に繋がってくる。
さらに、都市化が進むにつれ、ばい菌や病原菌も繁殖しやすくなっている。
だからこそ、衛生面に気を使わなければならない。
なぜ日本だけがコロナウイルスの拡大を抑えているのか？
それは日本人特有の清潔感がそうさせている。
その清潔感は穢れを祓い、清らかな1日を迎える為の神事であった。
家に帰って手を洗い、うがいをするのは、神社の手水舎の作法と同じである。
皆さんも、家に帰ったら手を洗いうがいすることを忘れずに。
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