神道・神社コラム

猿真似上手の日本人
昔から日本人が人の真似をばかりして独自の文化がないなどと馬鹿にされて来た。
そして、それを恥じる日本人もいる。
本当に人の真似をすることがそんなに恥ずかしい事なのか?
人の真似をする時に欠かせない心がある。
それは【素直な心】
学門に取り組む時、一番大切の心がこの【素直】である。
素直があるから人の話を聞くし、素直があるから人のやったことを真似出来る。
そもそも、学ぶの語源は真似ぶから来ている。
誰かが解いた公式を真似、誰かが作った言葉を真似、誰かが動いた行動を真似る。
これが学問である。
そうやって誰かが発明したものにさらに改良に加え、世の中の役に立つ商品に作り変えた。
そして、誰にでも手に入る価格に収めて来たのが私達日本人である。
なぜ、日本人はそんなに素直に人の真似が出来たのか?
それは、日本人は何かを作り出す者の事を紙と称えていたからである。
その神から学び取り神に感謝をしながら生きて来た。
つまり、日本人には自らが神になろうと言う大それた考えなど、そもそもないのだ。
国で発展させるには、先ず学門を教えることだと言う。
その学門を学ぶには素直な心が絶対不可欠である。
皆さんも私のように神道のいう膨大で意味のある学問を修めてほしい。
しかし、学門を学べば過信して人の話を聞かなくなることも事実だ。
つまり、その国を収めるものが素直でなければ、今の我が国が存在しなかったのである。
その選ぶべき道が正しく歩まれ、照らしてくれているのが天皇陛下らのだ。