神道・神社コラム

どうして人はヒーローに憧れるのか?

どうして人はヒーローに憧れるのか?

男の子だったら誰しも憧れたヒーロー達。
ウルトラマンや仮面ライダー、スーパーマンにスパイダーマン。
そして『いつか僕もヒーローになるんだ』と夢を描きました。
やがてその夢は形を変え、野球選手やサッカー選手、歌手やダンサー、なかには医者やパイロットとより具体的になっていったのです。
テレビに出て来るヒーローは常に皆のために戦っていました。
世界の平和や愛のために。
それは日本人だけではなく世界中の人達の願いでもあります。
そして、大人になり私達は現実を知り、現実と向き合いヒーローを称賛する側に回りました。
道場破りに来る悪人と戦う武術家を称賛し、ホームランを打つ選手やゴールを決める選手を称賛する。
しかし、どうでしょうか?
ヒーローはどうやって育ったのでしょう。
また、ヒーローはヒーローの力だけで育つのでしょうか?
ヒーローの力とヒーローを育てる力は同じなのでしょうか?
なぜテレビに出て来る道場破りで戦うのはいつもそこの師匠なんでしょう。
なぜ、師匠以上の力を持つ者がその道場にいないのでしょう。
確かに『俺がやらなきゃ誰がやる』これはかっこいいものです。
だから人は称賛するのです。
最後はいつもヒーローが問題を解決してくれます。
でも、ヒーローがいるから皆が依存するのです。
ヒーローがいるから最後の詰めが甘くなるのです。
古事記でも同じ事が言えます。
最後まで戦い続けたヤマトタケルはヒーローだとも言えます。
だから今でも称賛されています。
一方、素戔嗚尊(スサノオヨミトコ)はどうでしょうか。
出雲の国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治し英雄になったが、素戔嗚尊を称賛する話はあまり出てきません。
しかし、素戔嗚尊は大国主命(オオクニヌシノミコト)を育てています。
今も昔も人はヒーローに憧れ、ヒーローを称賛しました。
しかし、本当に分かっている人は知っています。
「ヒーローより、ヒーローを育てる方が難しく、立派である事を。
勝つよりも勝たせることの方が本当に世のためになることを。」
苔のむすまで
むすを漢字で書くと【生す】と書きます。
【生す】とは子供を養い育てる事と書いてあります。
これが繁栄を意味します。
ヒーローはいつまでもいない。
いるのは僕達の様な普通の人間ばかりなのです。

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